顎関節症
顎関節症とは
顎関節症は、顎の関節やその周辺の筋肉に影響を与える病気で、「顎が痛い」「口を開けると音が鳴る」「口が大きく開けられない」といった症状が特徴的です。
また、肩こりや頭痛、耳鳴り、歯の痛みなど、顎だけでなく全身に影響を及ぼすケースも少なくありません。
特に、女性に多く見られ、10代から20代の若い世代でも発症することがあります。
顎の違和感を覚えたら早めに診断を受け、適切な治療を開始することが重要です。
顎関節症の原因と治療法
原因
顎関節症は多くの要因が重なって発症します。
悪い歯並び
噛み合わせが不良だと、顎に過剰な負担がかかります。
歯ぎしり・食いしばり
無意識の力が顎関節や筋肉に負担を与え、症状を悪化させます。
ストレス
精神的な緊張が筋肉のこわばりを引き起こし、顎への負担を増加させます。
外傷
事故やスポーツで顎に強い衝撃が加わることも原因となります。
治療法
薬物療法
痛みや炎症を抑える薬を使用します。
スプリント療法(マウスピース治療)
顎への負担を軽減し、筋肉や関節の保護を目的としたマウスピースを装着します。
理学療法
顎周辺の筋肉を緩めるストレッチやトレーニングを行います。
手術
症状が重度の場合、外科的処置が必要になる場合があります。
顎関節症を放置するリスク
顎関節症を放置すると、次のような問題が生じる可能性があります。
顎の機能障害
食事や会話が困難になり、生活の質(QOL)が低下します。
全身症状の悪化
頭痛、耳鳴り、肩こり、めまい、腰痛などが慢性化する場合があります。
心理的影響
長期間の痛みや不快感がストレスを増大させ、抑うつ状態を引き起こす可能性があります。
ボツリヌス製剤療法
ボツリヌス製剤療法とは?
ボツリヌス製剤療法とは、筋肉の緊張を緩和するためにボツリヌス製剤を注射する治療法です。
顎関節症の症状緩和に加え、歯ぎしりや食いしばりの軽減、美容効果も期待できます。
効果
- 筋肉の緊張を和らげ、顎関節症の症状を緩和します。
- 歯や顎への負担を軽減し、歯ぎしりによる摩耗や損傷を予防します。
- 咬筋の緊張を緩めることで、フェイスラインを引き締める美容効果も期待できます。
メリット
- 短時間で施術が完了し、痛みが少ない。
- 症状緩和と美容効果を同時に得られる。
デメリット
- 効果は3~6ヵ月程度しか持続しないため、定期的な治療が必要。
- 保険適用外のため費用が高くなる場合がある。
- 一時的に硬いものが噛みにくくなることがあります。
マウスピース治療とマッサージ指導
マウスピース治療
マウスピース治療とは
顎関節症専用のマウスピースを使用した治療です。
顎関節症の治療では、スプリントと呼ばれる専用のマウスピースが重要な役割を果たします。
使用目的
筋肉の痛みの緩和
顎関節症による筋肉の緊張を和らげます。
歯ぎしり・食いしばりの軽減
これらの癖を抑えることで、歯や顎関節への負担を軽減します。
噛み合わせの調整
均等な噛み合わせを促進し、顎関節へのストレスを減少させます。
マウスピース治療で期待できる効果
筋肉の緊張を和らげることで、痛みや違和感が軽減されます。
顎関節症の悪化を防ぐため、症状が落ち着いた後も長期的な使用が推奨されます。
ただし、歯ぎしりや食いしばりの習慣自体を完全に治すものではないため、継続的なケアが重要です。
マッサージ指導
筋肉をほぐすことで一時的に痛みが和らぐことがありますが、強すぎる圧力や誤った方法でマッサージを行うと、筋肉や靭帯を傷つけて症状が悪化するリスクがあります。
また、不適切な方法は顎関節そのものにも負担をかける可能性があるため注意が必要です。
そのため、マッサージは正しい方法で行うことが大切です。
当院では専門的な視点から正しいマッサージ手法を指導しています。